皆さんこんにちは!トナリノの野原です。
今回は自然療法の立ち位置について、なぜ西洋医学以外のことも試してみる価値があるのか?ということを書いてみます。
自然療法に関心を持つ人は近年確実に増えています。
自然療法を学び活動し始めてかれこれ8年くらい。そこは肌感でひしひしと感じています。
が、一方で「西洋医学との違いがよくわからない」という声も正直少なくありません。
そこで、改めて西洋医学と比較してみて、何が違うのかをご紹介します。
西洋医学(現代医学)とは?
まず、西洋医学とは、科学的根拠に基づいた現代医学です。
私たちが普段お医者さんに行ったり、一般的な動物病院の治療もほとんど西洋医学(現代医学)です。
西洋医学で重視されているのは、治療の「再現性」だと思います。
例えば、100人中90人に再現性がある治療法よりも、95人に再現性がある治療法。
というように、できるだけ多くの人へ同じ効果をもたらすものを日々研究しています。
高熱で辛くて何もできないとき、すぐに効くお薬ってとても助かりますよね!
むやみやたらに薬に頼るのはよくないけれど、必要なときに適切な薬を使うことは大賛成!
動物自然療法士である私としては、その「必要なとき」が来なくてよいように根本を見直したり、
必要なタイミングを見極めたりするお手伝いができるといいなと、日々考えています(私の場合は犬猫さんの話ですが)。

自然療法とは?
一方自然療法は、前回ご紹介したメリット・デメリットにある通り、
基本的には日々の生活に寄り添って長期的な視点で身体や心のケアに役立てることができます。
西洋医学のアプローチ先は病原体や異常を発生させる原因に対して、
自然療法のアプローチ先は自身の身体であったり精神的な部分であったり、
自己治癒力であったり抵抗力をサポートして、自分で病気や不調に立ち向かうよう応援する形になります。
先の再現性の話になると、100人同じような不調を抱えてる人に対し、同じ自然療法のケアを実施しても、結果はまちまちとなります。
なぜなら、全く同じ身体、全く同じ環境、全く同じ不調を抱えてる人はいないからです。
自然療法のいいところでもあり、難しいところでもあるのが、
そういった個々人の歴史、習慣、精神状態等様々な情報から適切なケアが必要とされるということです。
皆違うので、それぞれ違ったケアが有効だったりするわけです。
そう言った意味で、今後も自然療法は医療のマジョリティーになることはないと私は考えています。
それでも、自然療法の世界ってとてもユニークで魅力的で、
必ず日々の生活や闘病の際のサポートとして活躍してくれるので、
そのことを知っておくのと存在を知らないまま生活するのとでは、人も動物もQOL(生活の質)が変わってくると感じています。

自然療法の“立ち位置”とは?
私が思う自然療法の現代的立ち位置は、補完医療としての役割:西洋医学を補う存在です。
西洋医学はいざ大きな不調や病気をしたときに頼るものであり、
そういったときの補助であったり足りないところを補うことができるのが自然療法。
その不調や病気から回復したあと、再び不調を繰り返さないために日々の生活や体内バランスを見直すときにメインで活躍するのも自然療法だと思っています。
私が考える自然療法の立ち位置:
- 補完医療としての役割:西洋医学を補う存在。
- 健康維持・未病の段階での活用が効果的。
- 慢性的な症状、ストレス対策、体質改善に強み。
そしてよく耳にするのが、両極端な主張です。
たしかに西洋医学を放棄して自然療法だけに頼った結果、望まぬ結果になった話も聞きますし、
西洋医学だけを信じて病院の指示通りにした結果、様々な副作用に悩み続けたという話もあります。
だからと言って、どちらが正しいだなんて論争に発展するのも違うと感じています。
「どちらか」ではなく「どちらも」選択できる時代へ。
今はまだまだ共存を拒む現代医療従事者も自然療法従事者も少なくないと思いますが、私の考えは、
要は本人にとってより良い方向に働けばいい。
ただそれだけです。

この記事に共感する!興味ある!という方は是非一度、トナリノの動物自然療法ケア&アドバイスをお試しください。
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現在関西地区で訪問ケア、施術会を開催中!

次回は「どんな動物に向いてるの?自然療法の対象とは?」というタイトルで書いてみようと思います。
ご覧頂きありがとうございました!