私が学んだ動物自然療法というもの。日本は今ペットケアブーム?

皆さんこんにちは!トナリノの野原です。

長らくブログを休止していましたが、またぼちぼちと文章を書いてみることにしました。

今回は私が約10年前にドイツで出逢い、今生業として関わっている動物自然療法について。

出逢った経緯や今感じることを少し書いてみました。

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ホリスティックケアと自然療法の違い

まずそもそも、自然療法ってなんなのでしょうか?

日本では「ホリスティックケア」と大体同義語として使われていると感じています。

ホリスティックケアとは、意味をそのまま言うと、holistic(包括的)にケアしていくこと。

一部分に集中し、それだけを見てケアをするのではなく、広く全体を見ながら、いろんな角度からケアしましょうということだと、私は理解しています。

自然療法がこの同義語として使われやすい理由は、自然療法もその視点を持つことが大事だからだと思います。

言ってしまえば、自然療法はホリスティックケアのカテゴリー内にあるということなのかな、と。

ふと、AIはなんと言うだろうと思い、chatGPTに聞いてみたところ、私とは少し見解が違っていました。

要は、ホリスティックケアは現代医療も含め、全体的に、使えるものはなんでも使って包括的にケアすること。

ということで、ホリスティックケアとは治療(ケア)に対する姿勢・考え方であり、「現代医学」「自然療法」などの各療法とは別物でした。

(ニュアンス、わかりますか?)

動物自然療法との出逢い

私はドイツに滞在中、獣医師さんが創立した動物自然療法の専門校で約2年と3か月学ぶ機会がありました。

それまでの人生、動物保護や動物福祉には関心が高かったものの、動物医療であったり自然療法に関心は特にありませんでした(自然療法なんて言葉、聞いたことすらなかった!)。

ワーキングホリデーで滞在中にいくつかの動物保護シェルターでボランティアをして、「楽しかった!有意義だった!」で帰国しようと思っていたのですが、ひょんなことからお知り合いの獣医さんに「動物自然療法を学んでみたら?」と言われ、「なんだそれ??」と気になったのがはじまりでした。

ドイツ滞在約半年の時点で、決してスムーズにドイツ語を理解し使いこなせなかった時期に、ドイツ人に混ざってドイツ語で専門分野の勉強をすることは果たして可能なのか?

お金、言語、時間、ビザ、様々な問題をクリアしないと決して達成できない大きな難関のように思えますが、不思議と前向きにリスクや問題を解決しようと動けていました。

今振り返っても不思議です。なぜなら私は本来とても慎重派で、結構保守的な人間だからです。

動物自然療法というケア方法と、きっと強いご縁があったのだと信じています。

自然体、ビオを愛するドイツ

ドイツ動物自然療法校での学び

現地の学校(Akademie für Tiernaturheilkunde)で私が学んだことは、

・動物解剖学
・動物生理学
・動物病理学

といった動物医療の基礎部分と、動物(私の場合は犬猫)に対しての

・ホメオパシー
・ハーブ
・中医学
・その他の自然療法

のベース部分でした。

前半部分は正直言って、日本語で勉強した方がだいぶ効率よく頭に入ったとは思います。

が、振り返ってみると分からない単語や文法を1つ1つ潰しながら理解できたときの達成感。これがあったからこそ最後まで折れずに続けられたのかな、と感じています。

そして後半部分は本当に知らないことだらけ!わからないことも多かったし、それを日本語で理解しようとネット検索したり帰国時に日本語の本を買ってみたり。

その甲斐あって、ドイツで一般的に使われている自然療法がなぜ日本で浸透しないのか、自分なりに解釈することもできました。

(中医学の部分は特に理解が難しく、この部分は日本に帰って学び直しました。)

なので私が知っている動物自然療法のメインは、ドイツで学んだものになります。

保護シェルターの子と卒業記念に(この子は友人の愛猫となりました)

ペットケアにおいて最も大事なのは人任せにしないこと

帰国後、トナリノの前身となる活動を含め、約5年の月日が流れましたが、その間にもどんどん新しいケア用品やケア方法が増えています。

正直、私が知らないものも多く、お客さんから教えて頂くこともたくさん。

それが自然療法に入るのかどうかはさておき、犬や猫に対して動物病院以外でできるケアが随分と増えたなぁと感じています。

そういったケアや、そういったケアに携わるセラピストや施術者が増えたことも素晴らしいですが、同時に、実際に愛犬さん愛猫さんと暮らすご家族がご自身の子をきちんと観察し、その行動や変化を理解し、その子に関わる食べ物、用品、ケア方法への理解を深めることが要求されていると感じています。

「私は全然わかってないけど、この人に任せておけば大丈夫!」

だなんて思ってたりしませんか?

ご自身の家族のこと、一番の理解者はご自身であってほしいと切に願います。

家族が心身共に楽しく満たされて暮らせますように。
そのためにあなたなら、何をしますか?

次回はどんなときに動物自然療法が活躍できるか?について、ご紹介できたらと思います。

不定期更新になりますが、ときどき覗きに来てくださると嬉しいです^^

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